葡萄の実るとき

06葡萄は9月に実りのときをむかえます。ワインの作り手が一番緊張するときです。葡萄は最高の状態になり、作り手は細心の注意を払って収穫のタイミングを図ります。

ブルゴーニュでは葡萄畑の区画が狭いため、傾斜のきつい丘陵地で、手積みで収穫しなければなりません。毎年積み重ねてきた手入れに加えて、その年ごとの条件に合わせた世話をし、手をかければかけただけすばらしい葡萄が実ります。作り手は、ドメーヌごとに異なる気象条件と葡萄の成熟状況を見極めて、収穫の日にちを決めます。

9月の初旬、葡萄農家は細心の注意を払って畑を見回り、畑の中のあちこちの葡萄の粒をサンプルとして摘み取り、葡萄の香りが凝縮されるであろうその日、すなわち収穫に最も適した日を決めるのです。最高のワインを作るための摘み取りの日は、こうして決まります。

9月、ブルゴーニュの村は収穫の喜びに沸き、生命力溢れる生き生きとしたワインが生まれるのです。